黒タイツに関する男女の相違

黒タイツに関する実験がある。「黒タイツ」と書かれた紙を封筒にいれ男女50名ずつの被験者に渡す。このとき、封筒内の紙にはすべて違う単語が書かれているとウソの情報をあたえておく(他者と同じ答えにそろえようとさせないため)。被験者をひとりずつ別室に案内し封筒をあけさせる。「黒タイツ」という単語から連想するものを別紙に書かせる、という内容の実験。この黒タイツに関する実験でおもしろい結果がでた。男女で答えの傾向がまるで違っているのだ。男性のそれは「黒ストッキング」だとか「網タイツ」といった薄い生地のタイツ(ややこしいがこの場合は広義のタイツ)を多くあげていた。また、厚手のタイツを連想した男性は「女子高生」や「メイド」という単語を書いていた。ここではあえて明示しないが、男性は「黒タイツ」から「そっち方面」の連想をしやすいというわけだ。逆に女性は「黒タイツ」と聞くとレギンス(最近はスパッツというのか)を想像しやすいらしい。レギンスからの連想で「ミニワンピ」や「ミニスカート」という単語も見られた(いずれもレギンスとあわせやすいスタイルである)。黒タイツに関する男女の相違がはっきりしたが、この実験の結果を聞いた際の男女間の感想にも違いがあって、これもまたおもしろかった。それはまたいつかの機会に。

カラータイツと黒タイツ、人気があるのはどちら?

カラータイツと黒タイツではどちらに人気が集まっているのか。じつは売り上げの面から見ると、ハッキリと決着がついている。タイツ総売り上げのじつに半数以上をしめているタイツがあるのだ。それが黒タイツ。現在(2008年になったばかり)ではカラータイツが流行しているといわれているし、実際に街でもよく見かけるようになった。カラータイツの売り上げもあがっている。しかし、それでも黒タイツには負けているのだ。カラータイツがはやっているとはいっても、派手な装飾を嫌うかたは黒タイツを使うだろうし、ある年齢よりもうえになるとカラータイツをはくのは勇気がいるにちがいない。カラータイツが黒タイツに負けている理由はそれだけではない。入学式や卒業式等、儀式的な場でタイツをはく場合は黒タイツというケースが非常に多い。フォーマルな場ではタイツは黒という考え方が浸透しているためと思われる。いまはカラータイツが劣勢であるが、これから先、もしかしたら逆転の目があるかもしれない。カラータイツが流行するといわれていたためか、今年はやけにカラータイツの露出が目立っている。種類も増えた。この機会にカラータイツがひろく浸透すれば、5年先10年先にどうなっているかはわからないぞ。

網タイツ

網タイツという日本語は少なからず奇妙である。タイツというのはストレッチサテンやナイロン等、伸縮性のある布地によって作られたズボンに該当する。端的にいえば「脚にフィットするズボン」とでもなろうか。網タイツという日本語が指すものはパンティストッキング――略してパンストに近い。「脚にフィットするズボン」と違って織りが細かく薄手なのが特徴だ。また、パンストはズボンではなく靴下の仲間とされている。網タイツという日本語がさす物体は靴下のはずなのに、タイツというズボンをあらわす言葉がはいっている。文頭で奇妙といったのはこの点だ。ちなみに海外ではパンストとタイツに区別がない国がある。アメリカではパンティホースと統一されているし、イギリスではどちらもタイツと呼ばれているどうして網タイツという矛盾した日本語になったのか。諸説あるが、もっとも納得しやすい理由をひとつあげよう。パンストに関して「織りが細かく薄手なのが特徴」としたが、網タイツは織りが細かくない。肉眼で網とわかるようになっており網目から素肌がのぞけるのだ。織りが細かくないのだからパンストではなく、だから網タイツとなった。

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